先日当寺のお盆の法要が勤まりました。
今年は夕方でもとても暑く、皆さん汗だくになりながらもお参りに来てくださいました。
お寺に通うきっかけは様々あるかと思いますが、中には大切なお方との別れの中でお寺とご縁を結ばれたというお方もおられるかと思います。
お盆と言うと、多くの方は「ご先祖さまが帰ってくる」と思っているかと思います。
これは間違っているわけではありませんが、正解でもありません。
浄土真宗のみ教えは、阿弥陀さまの必ず救うというお救いのおはたらきを、何の疑いもなく信じお念仏する人は、いのちを終えるその時に阿弥陀さまのお救いによってお浄土に生まれさせていただき、仏とならせていただく。
そして仏となったものは、これもまた阿弥陀さまのはからいにより、再び私たちのいる世界に還ってきて、迷いの衆生(私たち)を阿弥陀さまのみ教えへと導かせるというものです。
なので、お盆の時期になるとご先祖さまが還ってくるわけではないんです。
お盆に限らずいつでもどこでもこの私に「お念仏せえよ」、「仏法聴聞せえよ」とはたらきかけてくださっています。
そしてそのお姿は生前のお姿ではありません。
阿弥陀さまと同じく仏さまとなって私のもとに還ってきてくださいます。
お盆の法要は先立たれた方のご遺徳を偲ぶとともに、阿弥陀さまのお救いのおはたらきに感謝をさせていただく法要です。
先立たれた方が導いてくださった阿弥陀さまのみ教えを皆さまで讃えさせていただきました。
合掌