お話

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私が見ているもの

古くからインドに伝わるこんなお話があります。 ある時、目の見えない人が数人集められ、その人たちに象を触ってもらいます。当人たちは目が見えないので、当然象を見たことはありません。そこで、触った感触から象という動物がどんな動物なのか感想を言って...
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備えあれば憂いなし

今週は日向灘で起きた地震によって、「南海トラフ地震臨時情報」が発表され、不安な1週間を過ごしました。 私もいつ起きるかわからない地震に対して改めて十分な備えをしないといけないと思わされました。 「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、...
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蟪蛄春秋を識らず

7月に入り、毎日暑い日が続いていますね。 もう梅雨も終わり、夏が目の前まで近づいてきています。 境内けいだいは、蝉せみの鳴き声が響いて、今年もこの季節が来たかと感じています。 この季節になると親鸞聖人が尊敬された曇鸞大師どんらんというお方の...
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親鸞聖人のご旧跡を訪ねて

先日、神戸東組寺族青年会の研修旅行に行ってまいりました。 行き先は茨城県。 旅の目的は親鸞聖人のご旧跡を訪ねることです。 聖人は、1207年の承元じょうげんの法難ほうなんによって越後へと流罪るざいになられました。 そして1211年に流罪が赦...
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あなたの苦しみは私の苦しみ

最近は寒暖差が大きく、体調管理が難しいとよく耳にしますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 この間ある動画を見ました。 その動画は、ある海外のカップルが洗面台の鏡の前に並んで立っていまして、女性は脱毛症といってだんだん髪の毛が抜けていく病気...
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お釈迦さまのお誕生日

桜の季節も終わりが近づいてきました。 お花見に行かれた方もおられるかと思います。 そんな4月はお釈迦さまの誕生月です。 お釈迦さまは今からおよそ2500年前に北インドのルンビニーという花園でご誕生されたと伝わっています。 そんなお釈迦さまの...
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浄土をおもう

今月は春のお彼岸ひがんがあります。 お彼岸というのは、人生の故郷を改めてお浄土と示されたことを再確認するご縁です。  話は変わりますが、皆さまサグラダファミリアをご存知でしょうか。 スペインのバルセロナにある建造物で、1882年から工事が始...
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心はごまかせる ごまかせぬ身に仏法聴聞

「仏法は聴聞ちょうもんに極きわまる」という言葉があります。 ではどうやって聞くことを「聴聞」というのでしょうか。 聞くといってもいろいろな聞き方があります。 頭で受け止めることを「理解」、心で受け止めることを「共感」、身で受け止めることを「...
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浄土真宗のご利益

新年を迎え早くも2週間が経ちました。 1月といえば、日本人の多くの方が初詣に行かれるかと思います。 お寺や神社にお参りされる時、皆さまはどのような「ご利益りやく」を期待されるでしょうか。 事故に遭あいませんようにとお願いする「交通安全」、家...
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自是他非の心

先日の報恩講で「自是他非じぜたひ」のお話しがありました。 自分が是で、他は非であるということですが、言い換えると「自分が正しくて、他は間違い」ということです。 これは人間の本性を表した言葉だなと思います。 そのお話しを聞かせていただいて、あ...