11月11日に妙善寺報恩講法要が勤まりました。
「報恩講」とは、宗祖親鸞聖人のご遺徳を偲び、阿弥陀さまのお心を明らかにしてくださったご恩に感謝をさせていただく最も大切な法要です。
法要後の御法話は滋賀県即徃寺の京極真了師にお越しいただきました。
そのお話しの中で「自是他非」という言葉がありました。
「自らを正しいとし、他を間違っているとする」ということです。
私たちにはこうした偏った見方をしてしまう習性があるということを表したお言葉です。つまり私たち人間の本性とも言えます。
相手の言葉や思いに耳を傾けず、自分が正しいと思うことで争いや対立が生まれます。
私自身もこのお話しを聞かせていただいて、自分のことを言われているなと思いました。
何か都合の悪い時は言い訳や他の人に責任をなすりつけ、自分は悪くないと思おうとしてしまっていたなと反省させられました。
親鸞聖人は、ご自身のことをどこまでも「悪人」であるとお示しくださっています。
それは何も犯罪を犯したりしたというわけではありません。
煩悩から離れることができず、偏った見方しかできないことで物事の本当の姿(真理)を見ることができないのが私たち凡夫であります。
そんな私たちをそのまま救ってくださるのが阿弥陀さまです。
親鸞聖人はそのことを明らかにしてくださいました。
そのご恩に感謝をさせていただき、お寺に来れなかった方もご家庭でお勤めください。
合掌